隣の犯罪者?!
つかつかと歩いていく牧さんがスローモーションのように見えた
「警察だ、全員動くな」
いっしゅん皇夜が睨みつけてきた
そうだよね私のせいだもんね
「牧」
「如月おまえをやっとぶち込める証拠もできたしな」
それは私が持ち出した写真
皇夜は私の元に歩いてきて言う
「どういうつもりだ?
最初からハメる気だったんだよなおまえ
おまえを連れてくるべきじゃなかった」
いつから歯車は狂ってしまったんだろう
「違う」
「はあ?いまさら言い訳か」
殴られるそう思った時だった
「皇夜」
「葵」
「彼女は正しいよ
僕も最近この店が変わったなって思ってた」
葵さんの手首から鈍い音がした
「葵さん」
「大丈夫、君は守るから」
「腕一本じゃ足りないか葵」
「いいよ本気できなよ?
前々から気に入らなかったんだ」
「そこまでだ」
牧さんが慌てて仲裁に入る
牧さんは皇夜に話しがあるらしく私はしばらく葵さんといることにした
「ありがとうございます」
「君は皇夜を止めたかった違うかい?
皇夜に気づいてほしかった当たってるかな?」
「はい···最近の皇夜なんかおかしかった」
葵さんは手首を確認してから私にカクテルを差し出した
「この店で最後のカクテルを君に
名前はデッドオアアライブ」
下半分が青で上半分が赤のカクテル
まさに私のために作られたカクテルだ
「葵さんずっと演技してましたね
葵さんは地味なタイプでもおどおどしたオタクタイプでもないのに」
「君に話しかけるには少し演技が必要だったんだよ俺には勇気がないから」
初めて葵さんが俺と言った
私はカクテルを飲みながら笑ってしまった
「葵さんはそっちのほうが似合ってます」
「美咲だっけ?
君だって皇夜を救うためにウソをついて傷ついて」
「えっ?」
「俺は気づいてた
復讐してるんだろう?
もういいよお互い演技はやめよう」
「狡いですよ葵さん
わかってたんですね」
そうぜんぶ繋がっていた
私はただ忘れたふりをすればよかった
皇夜を最初に見たとき蜥蜴のタトゥーを見たときわかったのだ
あのレイプ事件の共犯が
「なんとなくね」
「でも葵さん
真実には一歩たりないです
あのレイプをされたのは私じゃないんです
私の友達です
今はもういないですけど」
「えっ?」
「つい最近、飛び降り自殺をしたんです
私の先輩で友達なんです
だから救いたかった
でもできなかった
だから皇夜に近づいた
でもだんだん好きになっていくなんて」
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