隣の犯罪者?!
高倉さん私の先輩でいつも明るくてニコニコしてた
2人で飲みにも行った中だし
昨日は知らなかった

まさか高倉さんだったなんて
私は通話を切って皇夜を見た
「なんで言ってくれなかったの」
私は皇夜を押し倒して叩いた
皇夜はすぐに反転すると私の真上から真っ直ぐに見る
「女に押し倒されるのは趣味じゃない」
まるで皇夜の目は獲物を狩る肉食獣のようだった
「皇夜?」
「演技うまいなぁおまえ
今度は俺が怖くなった
殺してやろうか?」
ニヤリと笑った
背筋に冷たいものがはしる
「やっぱり皇夜はウソつきだね
ちょっと離して」
強引に唇を重ねてくる
息ができないくらいに深くキスをしてくる
「バカ」
「えっ?」
「あいつが勝手に死んでやるって言ったんだ
まさかなって思ったよ
あいつにはそんな度胸ねぇってたかくくってた」
「皇夜」
「なんでおまえは呼ぶんだよそうやって」
だって名前呼ばないとどっかに消えそうで怖いから
「私、帰るね」
気持ちを切り替えるためには一度、離れなきゃ
私は鞄を手に取り玄関に向かった
「なあ1つ訊いていいか?
俺のことどう思ってた?」
「そんなの答えられません」
「そうか」
なにかが吹っ切れたような言い方
「皇夜?」
「途中まで送る」
「けっこうです」
私は皇夜と別れて一度、家に立ち寄ってから会社に向かった
「おはよ美咲」
「うんおはよ」
「やっぱり元気ないね」
「そう?」
「そうだよなんかあった?」
「んんなにも」
とは言っても仕事には集中できなくて昼休みに立ち寄った定食屋のおばちゃんにも元気ないねと言われ何気なく見たテレビ
昨日の飛び降り自殺が事故でなく故意に行われた事件だと言っていた
まさかと思って凝視するとやっぱり皇夜の名前が
いてもたってもいられなくなり私はタクシーで警察署に向かった
警察署の受け付けで話しを聞くが拉致があかない
そうこうしている間にパトカーが一台入ってきた
まさか···
連行される皇夜と目があった
「皇夜」
「なにやってんだよおまえ」
「おい如月」
私は何故か泣いていた
「ちょっとだけならいいだろ?
逃げねぇよ」
牧さんが渋々、手錠を外してくれた
「皇夜」
「どうした?」
「なんで」
「おまえが言ったんだろ犯罪者って
まあ初めてじゃないけどな」
「えっ···」
「三年前のレイプ事件、俺が犯人なんだよ」
「如月、時間だ」
「皇夜、待って
皇夜言ってたよね事故だって」
「なに言ってんだ」
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