俺様彼氏はShy Boy?


『それ、ちょうだい』


海斗に初めて話しかけられたのは、そんな言葉だった。

あたしが持ってた苺みるくのアメを指差して、普段あまり崩さない表情をクシャッと崩して無邪気に笑った。


『…はい』


突然現れた彼に驚いて、顔を上げることが出来なかったあたしは。

海斗と目を合わせることなく、手に持ってたアメを差し出しただけ。

突然の海斗の登場に、ドキドキしてることを悟られたくなかっただけ。

でも、そんな態度のあたしは。

きっと他の人から見たら、素っ気なくて可愛げのない態度だったと思う。


自分でもわかってる。

いつも海斗の周りにいるような可愛い女の子たちとは大違いだってこと。


でも海斗はそんなこと全然気にしてなくて。


『俺、好きなんだよね』


すっと顔を近づけてきて、あたしにだけ聞こえるように耳元で囁いた。


声を潜めてるせいで、その声色はどこか色気さえ感じて。


『えっ…?』


ゾクゾクッと鳥肌が立って思わず顔を上げてしまえば、クスクスと笑う海斗がすぐそばにいた。


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