俺様彼氏はShy Boy?
さっき、少しだけ見えた上半身裸の海斗にドキッとして慌てて目を逸らした。
痩せ型に見えて程よく筋肉のついた引き締まった身体。
海斗を纏うオーラは、あたしよりもずっと色っぽい。
Tシャツ一枚脱ぐその仕種でさえ、色気を感じてしまうくらい。
『覗くなよ?』
色気を纏った声で、不敵に笑う口許を見てゴクリと唾を飲み込んだ。
『覗かないわよ、馬鹿』
慌ててるあたしを見て笑ってる余裕たっぷりの海斗とは裏腹に。
まったく余裕のないあたしは、どこを見たらいいのかわからなくて視線が泳ぐ。
「…はぁ……」
触れたい。
そう思ってしまうあたしは、ただの欲求不満だ。
「何の溜息?」
不意に後ろから声が聞こえて、顔だけ振り返ると。
リビング入り口のドアに寄り掛かり、肩にかかったタオルで髪を拭きながら立つ海斗がいた。
その顔がどこか不機嫌そうで、さっきの溜息を聞かれてしまったんだと気づく。
「べ、別に…さてと、あたしも入ってこよ」
上半身裸のままで、髪は濡れていて。
初めて見るそんな姿を直視できずに逃げるようにリビングを出て行こうとする。
あたしの心音は速まるばかり。
あたしの欲求は膨れていくばかり。