俺様彼氏はShy Boy?


そんなとき、あたしの手の中でブルブルとケータイが震えだして。

ビクッと肩を振るわせた。

隣の席の男の子に、チラッと盗み見されたけど。

そんなこと気にする余裕は、ないらしい。

恐る恐るケータイを開くと。

新着メッセージの文字。

ほんの少し躊躇しながら開いてみると。

ずっと待ちわびてた海斗からだった。


そのメッセージには、いつもの海斗らしい短文で。


一言。


“屋上にいる”



それだけだったのに。

なんだかすごく、ホッとした。


単純すぎ……と、苦笑する。


美佳を見かけたのは中庭だった。

その先には、海斗はいなかった。

中庭から屋上に移動したってことだって考えられるのに。

“中庭”じゃなくて“屋上”ってだけで肩の力が抜ける。


それが本当なのかもわからないのに、やっぱりあたしは単純だった。


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