俺様彼氏はShy Boy?
授業が終わって少ししたころ、後ろのドアが開いた音に敏感に反応して振り返ると。
そこにはダルそうな海斗の姿があった。
たぶん、サボって昼寝をしてきた後だから機嫌が悪いんだ。
それでも、あたしを見つけるなり近づいてきて。
あたしの髪に指を絡めてくる。
「なんだよ…」
口調は不機嫌なのに、この瞳はどうしてこんなに優しいの?
「メール」
「えっ…?」
「どんだけ俺が好きなわけ?」
フッと鼻で笑い、意地悪な顔をする海斗を見て。
さっきまでの不安が不思議と消えていくのがわかった。
やっぱりあたし、単純。
今ここにいる海斗は、いつもと何も変わらない。
「世界一」
「はぁ?」
「ううん、宇宙一……好き」
あたし、何を言っちゃってるんだろう。
自分の言葉にドキドキしてしまって。
恥ずかしさのあまりに俯くあたしを、海斗は溜息を吐いてくる。
あたしに聞こえるように、ワザとらしい大きな溜息。
そんな海斗に寂しさを覚えて、そっと覗き込んだ顔は不機嫌そうで。
海斗には、そんな言葉は迷惑だったのかもしれないと思うと、ふいに視界がぼやけてしまいそうだった。。