俺様彼氏はShy Boy?


「……おまえさ、」

「なに?」

「いや、やっぱいいわ」


さっきまで優しかったはずの海斗の表情は、なぜか少し不機嫌そうに歪んだ。


「どうしたの?」


不安になって、海斗を見上げるあたしの瞳は。

海斗の瞳に吸い込まれそうになる。


その瞳に映る自分は、“女”の表情をしていた。

海斗と一緒にいるとき、あたしはこんな顔をするんだ。

あの日。

バスルームで見た、女の顔の自分。


「だからさ……」

「……海斗?」

「そういう顔するなよ」


あたしから逸らされた視線。

微かに赤みを指した頬に、ドキッと胸が高鳴る。


「えっ…!? 海っ…――」


あたしの声は再び海斗のキスに飲み込まれた。


さっきよりもずっと濃厚で、甘くてとろけそうなキスに。

あたしはすぐに酸欠状態でクラクラする。

今は海斗以外何も考えられなくて。

あたしの中は海斗でいっぱいになってしまう。


これ以上夢中にさせられると、好きが溢れてしまうんじゃないかと思うほど。


「海、斗……好き……」


海斗の腕にしがみつき、絡まる舌を堪能する。

そんなあたしを見て、海斗はもっと激しく舌を絡めた。


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