俺様彼氏はShy Boy?


気づいたら家に着いていて。

部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。


真っ暗な部屋の中、そこから立ち上がることが出来なくて。

ただ呆然としていた。


放り投げたカバンから飛び出したケータイがピカピカと光っているのを、ただ眺めていた。

部屋にバイブ音が響いて、その音が聞こえないようにと耳を塞ぐ。


……今は誰とも話したくない。


よく眠れないまま時間だけが過ぎていき、外が明るくなったことに気づいた。


制服のままベッドに横たわっている身体をゆっくりと起こして。

ベッドの上に座りなおした。

シワシワになった制服を呆然と眺め、視界が徐々にぼやけていく。


このベッドで、つい最近海斗と一緒に朝を迎えたことを思い出して。

あの時の温もりを思い出して。

鼻の奥が、ツーンとする。


今頃海斗は、美佳の隣で寝息を立ててるのかもしれないと思うと。

あの無防備な姿を美佳にも見せてるのかと思うと。


胸がぎゅうっと締め付けられて息が出来なくなりそうだった。


「……馬鹿」


近くにあったクッションを抱きしめて、そこに顔を埋める。


「女たらし…浮気モノ……」


そんなことわかってて、付き合ってたんじゃないの?

そんな女たらしの海斗でも、好きだったんじゃないの?




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