俺様彼氏はShy Boy?
「比奈…」
「あたしが休むとは思わなかったの?」
「ふふ、比奈なら絶対に来ると思ってた」
さすが未来。
あたしのこと、よくわかってる。
そう思いを込めて抱きつく腕に力を込める。
未来は、小さな子をあやすようにあたしの頭を撫でてくれて。
「よく眠れた?」
そう囁いた。
「ん、頭が痛くなるくらい寝た」
「それって、寝すぎじゃん」
「ん、かもね。だから余計にだるいかも…」
そう言うあたしに、未来は『あはは』と声を出して笑った。
クラスメートがだんだん集まってきて、いつものと同じ一日が始まる。
みんなの話し声、笑い声、いつもなら気にならないそんな教室の中の音が。
今のあたしには耳障りに感じてしまう。
「昨日、どうしたの?」
心配そうに話しかけてくる友だちに『生理痛がひどくて…』なんて苦笑いをした自分の顔が、酷く歪んでいたかもしれない。
「今日は大丈夫なの?」
「うん、ちゃんと薬飲んできたから」
心配してくれるみんなにこれ以上心配かけたくなくて、無理やりにでも笑顔を作ってなんとかやり過ごした。