俺様彼氏はShy Boy?


『いいの?』


少し擦れた声。

少し儚さを纏った色気のある表情と、さっきまで重なっていた少し濡れた唇。


すべてがあたしを魅了する。


『抵抗、しないんだ?』


抵抗?


そうだよね…

このままじゃ、あたしたちは。

身体だけの関係になっちゃうのかもしれない。


海斗の気持ちは。

きっと、ここにはない。

だからダメだって、微かに残る理性がブレーキをかけようとしてるのに……


あたしから海斗を引き寄せ、その濡れた唇に自分の唇を重ねる。

言葉は何も出てこなかったけれど。

これが、あたしの“答え”だ。


少し驚いたようにも見えた海斗は、一瞬だけ切ない顔を歪ませて。

さっきよりも甘くて深い、極上のキスを落とした。


そのまま海斗を拒むこともなく。

ただただ、海斗からの愛撫を身体中で感じた。

感じるままに甘い吐息は漏れて。


海斗のキスに。
海斗の指遣いに。

海斗自身に。


あっという間に溺れていく。


―――好き。


何度も口から出てしまいそうだった愛の言葉を必死に飲み込んで。

ただ、海斗を求めて行き着いた絶頂。


小さなうめき声とともに、力いっぱい抱きしめられて。

果てた海斗の歪んだ表情が少しだけ見えた。



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