俺様彼氏はShy Boy?
行為が終わったあと。
甘く痺れたその余韻に浸ることなく、あたしはすぐに脱ぎ散らかされた制服をかき集めて。
海斗の顔を一度も見ないまま身支度を整えていった。
馬鹿だ、馬鹿だ。
こんなの、空しさだけが残るだけ。
あたしの身体から、まだ海斗の香りが漂ってきそうで。
涙腺が緩みそうになるのを必死に耐えていた。
『……ゴメン、ね』
あたしの声は、静かな部屋に響いた。
その声に反応してなのか、ギシギシッとベッドの軋み音がして。
まだ横になっていた海斗が起き上がったのだと気づく。
『…わ、忘れて?』
あたしも忘れるから、と。
振り返ることも出来ずに、俯いたまま呟く。
だって。
無理だもん。
『あたしは海斗の都合のいい女にはなれないから』
そんなことしたら。
苦しくて切なくて、きっと、死んでしまう。
『何、言ってんの?』
またギシッとスプリングが軋む音。
立ち上がった海斗が背後に近づいてきたのがわかる。
泣いちゃダメ。
だって、受け入れたのは自分自身なのだから。
拒むことなく、欲情したのは…あたしだ。