俺様彼氏はShy Boy?
そんな潤んだあたしの瞳に、ゆっくりと先生の瞳が重なる。
その瞬間、まるでスローモーションで。
視線が交わった瞬間に、バチッと音を立てたような気がした。
「…ひでえ顔」
さっきと同じことを言う先生なのに、今度はその瞳は優しかった。
ドキドキした。
先生はいつも、あたしの潰れてしまいそうな心を救ってくれる気がして。
今ここで、この胸に飛び込んでしまいたい衝動にかられる。
先生は、あたしが抱きついたら。
その大きな手を背中に回して抱きしめてくれるのかな?
先生にすがりそうなあたしは、ただ弱いだけなのかな…
「どうした、こんな遅くまで」
先生は、あたしがそんなことを考えていたなんて思いもしないだろう。
何もなかったようにあたしから離れて、自分のデスクに腰を下ろした。
いつもと変わらない話し方に、その声。
先生のそういうところが好きで、だから保健室に来てしまうのかも知れない。