俺様彼氏はShy Boy?
「これで、拭いとけ」
そう言って投げられたタオルを受け取って。
髪から滴る水滴をそれで拭った。
保健室に常備されているタオルは、決して肌触りがいいとは言えないのに。
冷え切った身体にはフワリと柔らかく包まれているような温かさを感じた。
タオルに顔を埋める。
フルフルと肩が振るえる。
近づいてきた気配に、ポンッと乗れられた優しい手の重み。
「送ってやるよ」
そう言って、あたしからタオルを奪い取ると。
ガシガシと乱暴に髪を拭いた。
「…痛い」
「贅沢言うな」
「もっと優しくしてよ」
「なら、自分で拭けよ」
そんなことを言っても、さっきよりも優しくタオルであたしを包む。
「先生、今日は研修だって…」
「ん、ああ。研修終わって、そのあと職員会議にも出たんだよ」
「そうなんだ」
「俺はいつも多忙なの。養護教諭には会議には必要ない気もするけどな」