俺様彼氏はShy Boy?


「ちゃんと消毒しろよ?」

「は~い」


そんな先生の言葉に、やっぱり保健の先生なんだと思ってクスリと笑みを漏らした。


「ちょっと待ってね」


あたしはそう言って、先生に背を向けて。

そして、すぐ後ろにある自動販売機にお金を入れる。


「まだ飲むのか?」


先生の呆れたような声が聞こえても、そんなのは無視で。

ボタンを押して、ガタガターンっと音を立てて出てきた缶コーヒ-。


「はい。昨日のお礼」


そう言いながら振り返って。

先生にその缶コーヒーを差し出した。


先生がいつも飲んでるブラックコーヒー。

あたしには苦すぎて飲めないけど、先生はこれじゃなくちゃ飲めないって言ってたっけ。


「養護教諭として当たり前だって言ったろ?」


生徒に奢られるのがイヤだってあからさまに顔を顰めた。

昨日のあれが養護教諭として当たり前とは思えないけど。

でも、あの時あたしを見つけてくれたのが先生でよかったって思ってる。


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