俺様彼氏はShy Boy?
「美佳ね……」
未来はその先の言葉を言うか躊躇しながら。
少し俯き加減だった顔を上げて、あたしに真っ直ぐに視線を向けた。
「…須藤くんに、全然相手にされてないみたいだよ」
「えっ…?」
「それを言っても比奈を混乱させるだけだって思ったから…今まで言わなかったんだけどね…」
困った顔をする未来と見つめ合ったまま、次の言葉を待っていた。
まだ他にもある、そんな顔をしている未来から目を逸らすことはできなかった。
「さっきは珍しく…なんて言ったけど。ホントはね、須藤くんがキレたの…これが初めてじゃないんだよね」
「…どういうこと?」
「比奈が教室にいないときの須藤くん、誰も寄せ付けないというか…怖くて誰も近づけないの」
「だって…」
あたしがいるときは、何も変わらずに女の子に囲まれてるじゃない。
いつも、美佳と仲良さそうにしてるよね?
「今までと変わらないのは、比奈の前でだけだよ」
そう言って、困ったような切なそうなそんな複雑な顔をさらに歪ませて。
眉を下げて悲しそうに笑う未来に胸がギュッとなった。