俺様彼氏はShy Boy?
「今までは、アイツがいたからな…」
そんなあたしたちを見て、ミッチャンがポツリとこぼした言葉。
アイツ?
「比奈の周りに男が寄り付かなかったのは、アイツがいつもそばにいたからな」
ミッチャンの言ってるアイツが、海斗だってわかったけれど。
でも、だからって…
「あたしに声をかけるようなもの好き、そうそういないと思うけど…」
そういうあたしに、『わかってないな…』と溜息を吐くミッチャンをキョトンとした面持ちで見上げた。
「まあ、何もなくてよかった。あいつらの高校、毎年ナンパしまくってタチが悪いからな」
どうやら、ナンパ目当てに文化祭に来てるのは本当らしく。
しつこくて困ってる女の子を何度も見かけてきたらしい。
「あんま、一人で出歩くなよ?」
心配性のミッチャンは、少し険しい顔をしてあたしを言い聞かせるように言葉を発した。
だから、あたしなんかに声をかけるもの好きなんていないのに。
そう言いそうになった言葉をゴクリと飲み込んで、
「うん、気をつけるね」
ちょっとだけ情けない顔で笑うミッチャンに。
ありがとう。とペコリを頭を下げた。