俺様彼氏はShy Boy?
そんな先生に、ムカッとして睨みつけても。
見てないのか、まったく気にしないのか。
涼しい顔をしたまま窓の外へと視線を向ける先生に、さらにイライラしてしまう。
「…先生の、そういうとこ、やだ」
その言葉も、先生には聞こえないみたいだった。
あたしは手に持ってるオレンジジュースを一気飲みして。
そのせいで、バカみたいにオレンジの酸味にむせてしまう。
吐き出しはしなかったものの、ゴホゴホと咳き込むあたしに向けられたその瞳は哀れんだような色をしていた。
「ったく、アホだな」
その言葉にあたしのイライラはさらに膨れ上がり。
ムスッとした顔は涙目のままで、先生をキリッと睨みつけてやった。
「どうして、あたしの周りにはそんな人ばかり…」
俺様で、意地悪で、そういう哀れんだ顔して。
『大丈夫?』とか、そういう優しい言葉の一つくらいかけられないのかな。
「はぁぁっ…」
「溜息?」
「誰のせいですか…」
そう言って、もっと大きな溜息を吐く。
先生は全然悪びれることもなく、ふーんって興味なさそうに吐き捨てて。
あたしのことなんて無視して、残りのコーヒーを飲み干した。