俺様彼氏はShy Boy?


最近、すっかり大人しくなったかと思えば。

こうやっていきなりあたしの前に現れて…

あたしをまた乱そうって言うの?


「…何でこんな子が」


ブツブツと何かを呟いて。

また、チッと舌打ちする。


わざと聞こえるように言ったのか、ハッキリとあたしの耳に届いている。

ホント、性格悪い。

美佳にはもちろんそんなことは言えないから、グッと喉の奥で押さえて。


その代わりに、小さく苦笑いしてしまう。


「ねえ、本命は誰? 結城? 海斗? それとも、先生?」

「…本命、って」


あたしは今も昔も、海斗以外は目に入らないのに。

海斗を好きになってから、一度だって気持ちが揺れたことなんてなかったのに。


優しいミッチャンには確かに甘えてた。

自分の居場所がほしくて、高藤先生がいる保健室を自分の居場所にしようとしてた。


でも、好きなのは海斗だけ。


諦めなきゃとか、もう遅いとか。

そんなふうにウジウジ悩んでいたときは辛くて仕方なかったけど。


今はただ…


「海斗が好き」


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