俺様彼氏はShy Boy?


「なあ、比奈…」


その弱々しい声が、あたしの鼓膜を震わせた。


「俺のこと、ホントに好きだったか?」


海斗の泣き出しそうなその瞳に見つめられて、あたしは身動き一つ取れなくなる。


好きだった。

今でも好きだよ。

そう言葉にしたいのに、なかなか出てこない自分の声。


今日だけでも、何度も見た。

情けなくて、今にも泣き出しそうで。

苦しいって、もがいてる、そんな顔。


どうしてそんな顔するの?

どうして、そんな傷ついた顔をするの?


あたしの気持ちは、海斗には伝わってなかった?


いろんな感情が頭の中をグチャグチャにかき回す。


伝わってなかったなら、今、伝えればいい。

なんて、単純なことじゃなくて。

一緒にいた1年間、あたしの気持ちが海斗に届いていなかったことのがショックすぎて言葉が出ない。


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