俺様彼氏はShy Boy?


教室でいつも女の子に囲まれてる海斗を見て、何度も心が折れそうになった。

別れてやる。

そう、豪語したって。

あたしには、海斗と別れる勇気なんてなかった。

海斗の隣にいられるだけでよかった。


…はずなのに。


いつの間にか、海斗の全部がほしくなった。

誰にも触れてほしくなかったし、あたし以外の人を見てほしくなかった。


あたしだけを、欲してほしかった。


だけど、それは叶わなかった。


海斗は、美佳と…――


思い出すと、まだ心に痛みが走るのに。

でも、それよりも海斗と離れてることのほうがずっと、ずっと痛かった。

今さら、そんなことに気がづいたって遅いかもしれないけど。


「…覚えてない、か」

「えっ…?」



いろいろなことを思い出して、感傷に慕ってるあたしに。

そんな言葉が聞こえてきた。


…覚えてない?


「まあ、当たり前だな」


そう言って、なぜか一人納得して苦笑する海斗は。

いつもの俺様でもなんでもなくて、ひどく弱々しい。


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