俺様彼氏はShy Boy?
ねぇ、海斗。
それを素直に伝えられたら。
あたしの気持ちは今度こそ海斗に届くのかな…
ゆっくりと海斗へと歩みを進める。
もう、手を伸ばせば届く距離。
さっきみたいに振り払われる?
触るなよ、って睨まれる?
そんなの今まで散々やられてきた。
そんなのもう慣れっこじゃん。
そっと添えるように海斗の腕に触れた瞬間。
さっきよりも大きく震えた海斗の身体。
俯いたままの海斗の顔を覗き込むように見上げれば…
「なんて顔してるの……」
唇を噛み締めて、泣いてしまいそうなのを必死に堪えてる。
そんな表情の海斗と目が合った。
ダメだ。
抱きしめたくしかたない。
泣かないで。
そう言って、あたしの温もりで包んであげたい。
「…見んなよ」
フイッと逸らされた視線。
今の海斗は偉そうでも、傲慢でも、俺様でも、なんでもない。
弱くて、臆病者で、情けない。
そんな海斗に何を言われたって、あたしは怯むことはない。