俺様彼氏はShy Boy?


「ねえ、あたしにもわかるようにちゃんと説明してよ!!」


あたしの叫び声に、やっと二人の意識があたしへと向いてくれる。


先生は相変わらずの涼しい顔で、あたしを見るなりニヤリと意味深に笑って。


だけど、海斗は反対にバツが悪そうにあたしからすぐに視線を逸らして俯いてしまった。

『ああーっ』と唸って、落ち着かないのか頭を掻きむしって。

先生を見ては睨みつけたり。


それは今までクールだといわれた海斗ではなくて。

まるで、小学生くらいの落ち着きのない子供みたい。


「…海斗」


あたしの声に反応して、ビクリと肩を震わす海斗は。

付き合ってきた1年間で一度だって見せたことのないような弱々しさを感じさせて。

不安そうな瞳は焦点が定まらないようにユラユラと揺れていた。


そんな挙動不審な海斗を見て、抱きしめたくなってしまうあたしはどうなんだろう。


今までの海斗が、偽り?

それが何だって言うんだ。


あたしは海斗がどんな人だったとしても。

今、目の前にいる海斗が愛しいと思ってしまう。


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