俺様彼氏はShy Boy?
「まあ、しっかり避妊はしろよ」
外が暗くなった頃。
仕事から帰ってきた海斗のお母さんと一緒に現れたのは高藤先生だった。
その言葉に、海斗は真っ赤になって首筋の痣を手で隠す。
だけど、それが“今までの行為”認めてしまってることに気づいてさらに赤くなる海斗を見て。
先生は馬鹿にしたように鼻で笑うも、あたしに向けた瞳は優しく細めてよかったなと言われてるようだった。
「なんで玲志が――」
「比奈ちゃん!! 久しぶりね」
海斗の声は、海斗のお母さんの甲高い声に掻き消されて。
あたしに勢いよく近づいてくると、あたしの両手を掴んでブンブンと激しく振った。
「お久しぶりです」
「元気だった? 比奈ちゃんが遊びに来ないからつまらなくて」
きっと、海斗が言ってたお菓子作りのこと。
「ロールケーキ、すごく美味しかったです。ご馳走様でした」
海斗が見せてやれといった笑顔に近づくように、満面の笑みでペコリと頭を下げた。
「夕ご飯も食べて行ってね。デザートにプリンも作ってあるから」
嬉しそうにそういい残してキッチンに消えていくお母さんを見送り。
あたしの隣にいた海斗に視線を向けると、少しうんざりしたように溜息を吐いて苦笑した。