俺様彼氏はShy Boy?


「ふふふふっ」

「なーに、その笑い」


未来の含み笑いに気持ち悪いよ、と顔をしかめれば。

未来のチョップが飛んでくる。


「いったーい……」


可愛らしいのは見た目だけで、チョップのキレは健在らしい。


今度は膨れっ面。

今日の未来は、ホントコロコロと表情が変わって面白い。


「で、進展あった?」


膨れっ面の未来の頬を人差し指で突っつき、早く教えてと彼女を急かす。


「もったいぶるね」

「そんな、比奈が思ってるようなことは何もないよ」


あたしが思ってることって、どんなこと…?

なんて突っ込みを入れたいところだけど。

今は未来の話のほうが先だと、心の中でとどめておく。


「で?」

「…うん。今度まだ遊ぼう…って」

「拓也くんから?」

「…うん」

「よかったじゃん! まずは顔見知りから一歩前進だね」

「…うん」


つい最近まで、あいさつをする程度の知り合いだったのにね。

ミッチャンと同じクラスで仲がいい拓也くんは、

校内ではたいていミッチャンを一緒にいる。

だから、校内でミッチャンを見かけたときはなるべく話しかけるようにして。

まずは未来の存在を知ってもらおうって思ってたんだけど。


これで、あたしとミッチャンがいなくても二人で話す機会も増えるだろうし。


このまま二人がうまくいけばいいな……


なんて、一人でムフフと妄想してるあたしの前には。

どこか悩んでるような、どこか挙動不審な未来がいた。


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