俺様彼氏はShy Boy?


電車に乗り込み、思ったり混んでなくて良かったね、なんてみんなで話していたけれど。

遊園地の最寄の駅が近づくにつれてギュウギュウの満員電車になっていく。


さすが土曜日。

さすが人気のデートスポット。


開園前なのにすでにたくさんの人たちがアーケードに集まっていて。

入場券を購入するために、あたしたちも長蛇の列に並んだ。


でも不思議。

普段なら、こんなに長い列で順番待ちなんてイライラしちゃってできないけど。

こういう場所だと、この待ってる時間ですら楽しいなんて。


さっきまであたしの隣に並んでいた未来だったけれど。

今は目の前、拓也くんと並んで話している。


ふたりでパンフレットを覗き込んで、何処から攻めて行こうかなんて話し合ってる。


……あたしたち、必要なかったのでは?


そう思ったのはあたしだけじゃないみたいで。

未来と拓也くんを見ていたミッチャンも苦笑いしてるのがわかった。


開園時間になって大きな扉が開かれると。

開園を待ちわびてた人たちがいっせいに流れ込んでいく。


あたしたちもその波に乗っかって園内に足を踏み入れた。


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