本世界
 「辺りをみてみなよ。」



 (誰もいない…。)



 「そうよ。私しかいないの。」



 ナキは少し悲しい表情をみせた。



 「私はずっと、この「本」という世界を守ってきた。そして、ここに訪れた人にある能力をさずける使命がある。」



 「じゃあ、ここはあの「本」っていう本の中だったんだ…。」



 「ナキ。これは、夢なのか?現実なのか?」



 「界綺にとって、ここにいることは夢。でも、能力を授かることは現実。この本を開いた人は必ず眠り、この世界に訪れる。そして能力を授かると、その能力を持ったまま現実へ戻るの。」



 「つまり、夢でもあり現実でもあるってことなのか?」



 「ええ。」
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