本世界
 「そりゃね。難しいに決まってる。だから、私にはオープンに何でもさらけ出していいのよ。あと、ナキさんってやめてもらえる?堅苦しくて嫌なのよ。」



 「は、はい…。」



 (オープンにって…。ナキって呼べっていわれても、ナキさんっていってしまいそうになる…。)



 ナキは僕より年下のように見えるのだが、「さん」をつけないといけないような雰囲気、顔立ちをしている。白いワンピースに白くて長い髪。美人で、彼女が輝いて見えた。



 「オープンにしてもいいって言ってるでしょ。界綺の心の声を誰かにいいふらすことなんてできやしないんだから。安心して。」



 「なんでできないんだ?皆にいいふらすことなんて簡単にできるだろ?」



 ナキは、ハァ…とため息をした。
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