背伸びして、キス


「わ、私は、気持ちは変わりませんから!」

「そんなの、この先はわかんないだろ?俺、待ってるからね」



爽やかな笑顔で笑うと、私の頭をポンッと撫でて仕事に戻っていった。
な、なにあのこなれた感じ!

私には、洋介さんがいるんだから!
他の人にフラフラするわけないじゃない。



「よし、働こう!」



さっきの事は忘れて、バイトに励もう。
きっと、時東さんだって冗談だろうし。
いろんな女の子におんなじようなこと言ってるんだ、ああいう人は。

そんな感じの軽い感じだった。



いちいちそういうのに惑わされちゃだめだ。





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