背伸びして、キス


「スマホ、一応気にしときよ。連絡あった時にわかるように」

「・・・はい」

「いつでも、逃げる用意しといてあげるから」

「逃げるって・・・、別にやましいことしてないです」

「傷つくわ―。俺の気持ち聞いたくせにそういう事言うんだ」




相変わらずの軽い口調で。
どこまで本当なんだかわからない。




「そういやさ、進路決まったからバイト始めたんだよね?なに系に進むの?」

「管理栄養士の資格が取りたくて」

「へぇ。じゃあ、料理とかも得意なんだ」

「はい。家でもよく作ってるので、好きなんです」




時東さんは、話し上手だと思う。
話が途切れないで、繰り広げられていく。
私も、乗せられて話すし、その話をまた広げてくれる。

女の子の扱いが上手なのも、関係あるのかな。




「だからレストランでバイト始めたわけ?」

「バイトは、理由はそれとは違うんですけど。もともとカフェめぐりが好きで、働いてみたいなって思ってて」

「へぇ。女の子って、好きだよねぇカフェ」




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