背伸びして、キス


「おたばこ吸われますか?」

「ううん」

「では、こちらにどうぞ」




席に案内して一度戻ると水を持っていく。
槙原さん、私がここにいるって知ってきたのかな?
ただの、偶然・・・?


「注文お決まりになったら・・・」

「聞かないの?」

「え・・・」

「一条の事」




槙原さんの口から出てきた名前にビクッと肩を震わせる。
聞きたい、でも、聞きたくない。

あの人のところにいる、なんてこと、わかってても、知りたくないの。



「驚いた。別れたって?」

「・・・はい」



洋介さんの中でも、やっぱり別れたことになってる。
そうだよね・・・。
でも、どこかで期待してた。


バカだな・・・。




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