背伸びして、キス


「だったら、ちゃんと言葉にして伝えなくちゃ伝わらないってことだ。寂しいって、側にいてほしいって、ずっと思ってたこと、ちゃんと話してみろよ」

「・・・できるかな」

「できる。だって、俺にはちゃんと思ってること言葉にしてぶつかってくるだろ」

「そうだけど・・・」



洋介さんは優しく微笑んで私の頭を撫でた。
気持ちが穏やかになる。

洋介さんがこうしていてくれるだけで。
少し、今まで目を閉じていた両親の事見つめ直してみようかと思える。


洋介さんに対して私が突っ走って来れたことが。
きっと私の自信になる。





「な。どんな結果になったとしても、俺は側にいて一華を守ってやるから」

「・・・洋介さんがいてくれるなら、頑張れるかな」

「ご褒美、用意しといてやろうか」

「じゃあ、キスがいいなっ」

「それは、卒業祝い」

「え、そうなの!?」

「言ったろ、キスだけで止められる余裕ないって」



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