夫の教えるA~Z
ここで再び、視点は屋外の松田俊紀クン戻る。
……あれから考え直し、ヤハリ引き返すことにした。
何せあの件は一刻を争う。ともすれば支社長のクビに関わる(と思う)問題。
時は迫っている。
よくは知らないが、“アレ”は一時間もすれば終わるはずだ……多分。
ボクは今、2510号室(大神家)の玄関ドアの前に潜伏している。
時々聞き耳を立てたりはしているが、決してデバガメではない。
オワッタ気配がないか、確かめているだけだ……
お?
「はやく、はやくっ」
扉の中から、甲高い女声が聞こえてくる。
「ちょ…まだ髪がハネて……」
続けて男の声、大神支社長だ。
ヤッタぞ、出てきた!
思った途端。
バタンッ!
半開きにつっかえてある玄関ドアが勢いよく開く。
慌てて飛び退いたものの、判断が遅れたみたいだ。
弾丸のような勢いで飛び出してきた何かにボクは真正面からぶつかって、仰向けに押し倒されてしまった。
ウワアアアアア………
むにっ。
……あれから考え直し、ヤハリ引き返すことにした。
何せあの件は一刻を争う。ともすれば支社長のクビに関わる(と思う)問題。
時は迫っている。
よくは知らないが、“アレ”は一時間もすれば終わるはずだ……多分。
ボクは今、2510号室(大神家)の玄関ドアの前に潜伏している。
時々聞き耳を立てたりはしているが、決してデバガメではない。
オワッタ気配がないか、確かめているだけだ……
お?
「はやく、はやくっ」
扉の中から、甲高い女声が聞こえてくる。
「ちょ…まだ髪がハネて……」
続けて男の声、大神支社長だ。
ヤッタぞ、出てきた!
思った途端。
バタンッ!
半開きにつっかえてある玄関ドアが勢いよく開く。
慌てて飛び退いたものの、判断が遅れたみたいだ。
弾丸のような勢いで飛び出してきた何かにボクは真正面からぶつかって、仰向けに押し倒されてしまった。
ウワアアアアア………
むにっ。