夢の続きは隣の部屋で…
「じゃぁね~!たくと、また遊びにくるね」
玄関から昨日と同じ女の人の声が聞こえてきた。
出てきたのは制服を着た高校生であろう女の子。
綺麗な黒髪ストレートを肩下まで伸ばし、ナチュラルだが流行りをしっかりとおさえたメイクを施している。背も高くも低くもないどこにでもいるような可愛らしい印象の女の子だ。
一瞬だけ目があったが、すぐに彼女は廊下を歩いて行ってしまった。
ふ~ん、あの子が昨日のやつの彼女かな。遊びにくるねってことは同棲してるわけじゃないんだ。
思ったより普通の女の子だったな。でもお泊りとかしちゃう関係ってことは…
乃里花はそこまで心の中で思って、ハッとした。
顔をブンブンと振ると、考えるのをやめた。