夢の続きは隣の部屋で…
先に拓登と颯太と準備して待ってるから、てきとーに着替えたら来てね。
悠果はそう告げると、先に拓登の部屋へ行ってしまった。
乃里花は私服に着替えると、再び拓登の部屋へと向かう。
「はぁ~、、気が重い」
昼の出来事を思い出すと、改めてどう接して良いのか分からない。
ピンポーンとチャイムを鳴らし、反応を待つ。
しばらくすると、ガチャと玄関が開き拓登が姿を見せた。
「あぁ、ちょうど颯太と悠果は買い物に行ってて…」
「そっそうなんですか」
「…連絡、するって言ってたけど」
慌ててポケットに入れたケータイを見る。
そこには『颯太と買い出ししてくるから、たぶん30分くらい!』とメッセージが残されていた。
乃里花はふと、颯太が『あぶないから一人で来ないほうが良いよ』と言っていたことが頭によぎる。
「えっと、じゃぁ…」
「また後で来る?」
「えっ?」
「……。颯太が言ってたこと、気にしてんだろ。しばらく帰ってこないし」
『真に受けるなよ』…あの言葉は本当だったのだろうか。
「いえ、大丈夫です。お邪魔します」
積極的な発言に自分でも驚いたが、乃里花は拓登の脇をすり抜けると、部屋へと入っていった。