夢の続きは隣の部屋で…
本日二度目の拓登の部屋、すでに美味しそうな匂いがキッチンからホワホワと漂ってくる。
「あっ、今度こそ手伝いますね」
「主役は黙って座っとけ」
拓登はキッチンへと戻ると、まな板の上に置かれた玉ねぎを器用に切り始めた。
乃里花は少ししょんぼりしてソファに腰掛ける。
トントントンと野菜を切る音が部屋にこだまする。
「あの…沢城さん、は、いつからー」
「なんでさ、敬語なわけ?」
「えっ、だって…先輩だし」
「颯太にも悠果には使ってなかったし、昼はここまでじゃなかった」
「そっ、そうかな?」
今までになく積極的に話しかけてくる拓登に、困惑の表情を隠せずにいる。
2人と比べて、無口で話しかけにくいうえに女性関係に問題があるとの噂がある拓登とは、急に馴れ馴れしく話をするのは到底無理だと考えるのが妥当だろう。
「じゃあ先輩として命令な、敬語つかうな。それから…拓登」
「えっ?」
「沢城って名字好きじゃなくて、下の名前で呼んで」
意外な展開に目をぱちくりする。
「は…はい!拓登さん」
「さん付けも好きじゃない」
「じゃあ、拓登くん…で」
乃里花の頬がポッと赤くなる。
たっくんとの距離が少しだけ縮まった気がした。
無理に過去にすがる必要はない。
覚えていないなら、また1から仲良くしていければ、それで良い。
乃里花は心の中で、そう思った。
「あっ、今度こそ手伝いますね」
「主役は黙って座っとけ」
拓登はキッチンへと戻ると、まな板の上に置かれた玉ねぎを器用に切り始めた。
乃里花は少ししょんぼりしてソファに腰掛ける。
トントントンと野菜を切る音が部屋にこだまする。
「あの…沢城さん、は、いつからー」
「なんでさ、敬語なわけ?」
「えっ、だって…先輩だし」
「颯太にも悠果には使ってなかったし、昼はここまでじゃなかった」
「そっ、そうかな?」
今までになく積極的に話しかけてくる拓登に、困惑の表情を隠せずにいる。
2人と比べて、無口で話しかけにくいうえに女性関係に問題があるとの噂がある拓登とは、急に馴れ馴れしく話をするのは到底無理だと考えるのが妥当だろう。
「じゃあ先輩として命令な、敬語つかうな。それから…拓登」
「えっ?」
「沢城って名字好きじゃなくて、下の名前で呼んで」
意外な展開に目をぱちくりする。
「は…はい!拓登さん」
「さん付けも好きじゃない」
「じゃあ、拓登くん…で」
乃里花の頬がポッと赤くなる。
たっくんとの距離が少しだけ縮まった気がした。
無理に過去にすがる必要はない。
覚えていないなら、また1から仲良くしていければ、それで良い。
乃里花は心の中で、そう思った。