7日間の夢世界
広場は病院の外にあって、子供用のちょっとした遊具などもある。


晴れの日は子どもの元気な声が、私の病室までよく聞こえる。


大人の利用率も高く、ベンチで世間話をしている人もよく見る。



私は広場にはあまり行かない。



人との関わりを極力避けているからだ。


たまに佐伯さんと散歩をする時に通るくらい。




でも、広場にはたくさんの花が植えられていて、それは私の病室からでも見ることができるから、今日も綺麗だな~とか考えながら見ていることもある。



今は春だから、サクラはもちろん、シモクレンやアネモネなど様々な花が見られる。


「あら?宮本さん、水原くんと知り合いだったの?」




もう少しで広場には着くという時に、後ろから佐伯さんの声がした。




私は振り返り、違うというように首を横に振った。


「あら、そうなの?」


うんと頷こうと思った時、水原くんが口を開いた。



「佐伯さん、違うよ。俺が広場に行こうとしてたら、宮本さんがおばちゃんに絡まれてて、助けただけだよ。」



そう言って水原くんは、はははと笑った。



「そうだったの!」
< 12 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop