無糖バニラ
翼は無言で目をそらす。
その態度が、肯定を表しているような気がした。
あたしに、翼を嫌いになって欲しい……。
何のために?
「じゃあな」
また翼が窓を閉めかけて、
「あっ!あたし、小嶋くんに告られました……!」
つい、今日の出来事を叫んでしまった。
だけど、そのおかげで踏みとどまってくれた。
「いつまで言ってんだよ。知ってるっつーの」
「それじゃない。今日……改めて……」
あたしはこれを翼に言って、どうするんだろう。
「やめろよ」とでも言ってくれると思ってるのかな。
そんなはずないのに。
その態度が、肯定を表しているような気がした。
あたしに、翼を嫌いになって欲しい……。
何のために?
「じゃあな」
また翼が窓を閉めかけて、
「あっ!あたし、小嶋くんに告られました……!」
つい、今日の出来事を叫んでしまった。
だけど、そのおかげで踏みとどまってくれた。
「いつまで言ってんだよ。知ってるっつーの」
「それじゃない。今日……改めて……」
あたしはこれを翼に言って、どうするんだろう。
「やめろよ」とでも言ってくれると思ってるのかな。
そんなはずないのに。