無糖バニラ
タイツの色は黒いけれど、下着が透けて見えないわけじゃない。
仁奈が直してくれた後でも、あたしはスカートを押さえて、座り込んだままその場から動けなくなってしまった。
「そこ、冷たいでしょ。はい、手」
小嶋くんが苦笑いで手を差し伸べてくれた。
小嶋くんにも、見られたり……した?
羞恥心から、その手を取れずにいると、
「だから言っただろーが」
「あ!」
呆れた様子で、翼があたしを抱き上げた。
「ありが……」
お礼を言いかけて、気づいた。
「だから言った」っていうのは、朝のスカートの話?
あれは、寒いからとかそういうことじゃなくて、今のを予知していたのだろうか。
仁奈が直してくれた後でも、あたしはスカートを押さえて、座り込んだままその場から動けなくなってしまった。
「そこ、冷たいでしょ。はい、手」
小嶋くんが苦笑いで手を差し伸べてくれた。
小嶋くんにも、見られたり……した?
羞恥心から、その手を取れずにいると、
「だから言っただろーが」
「あ!」
呆れた様子で、翼があたしを抱き上げた。
「ありが……」
お礼を言いかけて、気づいた。
「だから言った」っていうのは、朝のスカートの話?
あれは、寒いからとかそういうことじゃなくて、今のを予知していたのだろうか。