無糖バニラ
「今日もバニラクッキーないんだね」
翼ママに真実を聞いた上で、こんなことを尋ねてみる。
「あー……、厨房に転がってたかも。あとで母さんから貰えば」
「ありがと……」
それはきっと不格好な見た目で、何よりも甘いバニラ。
お互いに、知らないふりをしている。変な感じ。
チラッと横を盗み見る。
見上げないと、横顔が目に入らない。
目線が同じだった頃なんて、もうずっと昔のことみたい。
「っ……」
好きな気持ちが溢れると、以前言われた言葉が突き刺さって、すぐに心にブレーキをかける。
――『俺は幼なじみなんか嫌だ』
――『好きなんて言ってない』
翼ママに真実を聞いた上で、こんなことを尋ねてみる。
「あー……、厨房に転がってたかも。あとで母さんから貰えば」
「ありがと……」
それはきっと不格好な見た目で、何よりも甘いバニラ。
お互いに、知らないふりをしている。変な感じ。
チラッと横を盗み見る。
見上げないと、横顔が目に入らない。
目線が同じだった頃なんて、もうずっと昔のことみたい。
「っ……」
好きな気持ちが溢れると、以前言われた言葉が突き刺さって、すぐに心にブレーキをかける。
――『俺は幼なじみなんか嫌だ』
――『好きなんて言ってない』