無糖バニラ
仁奈の言葉に、翼が面食らったような顔で、場面を見る。


「それってさぁ、芦沢くんに好きな人が出来ても同じこと言う?あんたたちみたいのがいるから、ダメなんだよ」


仁奈は、何かに怒っているような口調で、睨みつける。

仁奈、何のことを言ってるの?


目の前の女子はクラスの注目の的になって、恥ずかしさからか怒りからか、顔を真っ赤にさせてブルブル震えだした。


そして、手をブンっと振り上げて、


「ムカつく!」


――ダメ!


ガタンっと椅子が倒れる。

小嶋くんが、驚きながらあたしの名前を呼んだ気がした。
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