無糖バニラ
「いきなり次の日から冷たくされるくらいなら、他の人に何言われても何されても、翼がそばにいる方が良かった」

「お前がそういう奴だから、何も言えなかった」


……確かに。

とか納得してしまうことも、悔しい。


「それなら、なんで今になって好きとか言うの?」


嫌味とか、そんなつもりは全くなくて、純粋にただ気になった。

今も、中学の時も、翼を好きな女子の行動に変わりはないのに。


「こないだ殴られたのを見て思った。避けてるだけじゃ守れないって。それなら、ちゃんと近くで守りたいと思ったから。
それに……どんなことがあってもそばにいたいと思ってるのは、お前だけじゃないんだよ。
小嶋と……、他の男のそばにいるの見るのも、そろそろ限界」
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