孤独少女~Kiss Me~
「私なら嫌や!元ちゃんが私を一番に見てなかったら嫌や!!」



「でも、陽妃ちゃんたちが一番やったら、嬉しいですよね?」



「それはそれ、これはこれ。子供と他の女を一緒にすんなや!」



「……何で私は怒られてる;;」



「あの野郎。愛李を泣かせたらシバくぞ!」



「何の話?」



…今、来るの?;;

2本位吸ってるとは思ってたけど、中途半端なタイミングで戻って来た翔希。



「“あの野郎”って、俺か」



勘の冴え具合はバッチリだけど、タイミングがホンマに悪い!



「「「…………」」」



3人揃って翔希から目を背け、流そうとする。



「何の話や」



しかし、それが翔希の怒りを買ったらしい。

私の頭を掴み、目を合わさせようとする翔希に、喜多見が「まぁまぁ;;」と声を掛ける。



「元ちゃん、帰ろうか。帰ってイチャイチャしろよう」



「普段言わねぇ事言ったら、怪しまれるやろ;;」



「怪しんでますが」



…参ったなぁ;;

私が言わなきゃいけないパターンやん;;



「そんじゃあね!」



愛陽さんは鞄を持って立ち上がってた為、場を落ち着かせようとしてた喜多見を無視して帰って行く。

…あーあ;;

喜多見も私に手を併せて帰ってしまう。

何でこうなるかな……。
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