愛言葉ー溺愛ー
「⋯⋯あ、⋯ん?どうしたの?」
しばらく虚空を見つめていた彩芭が、はっ、と我に返り慌てて対応する。
「えと、さっきの⋯玲、さんは⋯お兄さんだよね⋯。所有物って、どういうことかな?前にも言っていたから気になって⋯」
慎重に言葉を紡いで首を傾げる。
「あ、うん。さっきのは俺の兄貴。で、所有物って言うのは⋯」
難しくなる内容を簡単に説明してくれようとしているのか、顎に手をやり考え込む。
そして、少しするとひらめいた、と言わんばかりに勢いよく、そのにこやかな顔を上げた。
「そうだ!実際にやればいいんだ!」
彩芭のキラキラしたその瞳に映るのはぽかーんとした祭莉。
彩芭は机の上から蜂蜜色のメガネをとり、かける。