愛言葉ー溺愛ー
「なんでこんなとこにいるんだ?ここはあまり使われていないとこだぞ⋯?まぁいいや。おい。」



「⋯っ」



逃げようとするが、彼が手を顔のすぐ横について完全に包囲されてしまい、逃げられなくなる。



(⋯無理⋯怖いよ⋯⋯っ!!)



「聞いてるのか?何故ここにいる。誰の所有物だ?それとも野良か?早く答えないと、わかるな⋯?」



愉快そうな顔がズイっと近づけられる。ちらちらと見える鋭い牙がより一層恐怖を煽る。



「やっ⋯」



涙を必死に堪えながらどうすることも出来ないまま声にならない助けを求めた。
< 28 / 187 >

この作品をシェア

pagetop