ラ・ヴィ・アン・ローズ



「志織、俺にも苺」

苺のお皿を恭介さんに差し出すと首を振り

「シャンパン苺が食いたい」

「はい」

フォークでグラスの苺を突き刺して渡そうとすると

「どうぞ」

「食べさせて」

「……」

「志織」

「はい」

フォークを恭介さんの口元に。

恭介さんの歯が苺をかじる。

「美味しいですか?」

「あぁ、甘い」

「この苺、大きくて本当に甘いですよね」

いい苺なんだろうな。

「お前に食わせてもらったから尚更甘い」

「き、恭介さん!」

よくそんな恥ずかしいことをさらっと言えるよね。

「お前、また真っ赤」

言われなくても分かってます。 顔が熱いもん。

「こうしたらも一つ赤くなるかな」

えっ? 何のこと?と思う間もなく

「ゥン」

唇を奪われた。

初めは軽く触れるだけのキスが段々と深まり…

――



「クククク……逆上せたような顔をしている」

「恭介さんのせいです。恭介さんに酔っちゃいました」

シャンパンと恭介さんの優しさと口づけに頭がぼぉーっとしている。

でもこれは幸せな酔い。

「お前なぁ、よくそんな恥ずかしいことがさらっと言えるな」

「えっ?」

その言葉、さっき私も思ったんですけど。

「ほんと、無自覚」

「無自覚…ですか?」

って、何が?

「我慢出来なくなる」

「えっ?ち、ちょっと」

抵抗する間もなく抱き上げられ寝室へ。

そしてベッドに寝かされ恭介さんが覆い被さってきた。

「志織、愛していいか?」

「そ、そんなこと聞かないで下さい」

恭介さんにしがみつく。

―――

――



――

―――

――



窓から射し込む月の光に照らされて2人溶け合った。




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