ラ・ヴィ・アン・ローズ
「あ~美味しかった」
「満足して頂けましたかな?」
「はい、充分満足致しました。あ、もうすっかり暗くなりましたね」
綺麗なオレンジ色の夕日は隠れて真ん丸お月様が顔を出し、その光に照らされて海がキラキラ輝いている。
「酒、飲みに行くか」
「そうですね」
シャンパンだけでは恭介さんには物足りないよね。
同じフロアにあるバーラウンジへ。
このラウンジも私には懐かしい場所。
今日もピアノの演奏はされているけど歌手はいない。
「あ、スコッチを頼んどいてくれ」
「はい」
そう言い席を立つ。
お手洗いね。
スコッチと私用にヴァイオレットフィズをオーダーして…
恭介さんの誕生日から4ヶ月半か。
あの時はヤキモチ妬いて勝手に落ち込んで…
恭介さんにも千景さ んにも迷惑を掛けたな。
でもそのお陰で千景さんって素敵な女性と友達になれた。
これを瓢箪から駒って言うのかしらね、フフフ…