シンデレラは恋に臆病
泣かすつもりはなかったのに、上手くいかないな。

「キャリアねえ。だったら、何で泣いてるの?」

優しく真優にそう聞けば、彼女は本音を口にした。

どうやら俺にフラれるのが怖くて俺から逃げようとしたらしい。

紳士な態度でいようとしたのに、彼女に昨日のことはなかったことにして欲しいと懇願され、俺の中で何かがブチッと切れた。

「嫌だね」

冷たい顔でそう言って真優の唇を奪う。

なかったことになんてさせない。

昨日の夜は俺にとって特別な夜だった。

それは彼女も同じだったはず……。

キスで自分の思いを真優に伝えたが、やはりそれだけでは駄目だった。
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