シンデレラは恋に臆病
むしろ、俺としてはその方が好都合。

真優に手を出す男がそれでいなくなればいい。

他の男には真優は譲れない。

俺が机の上に置いたピアスを見て、真優と高橋は目を丸くした。

高橋には有無を言わせず真優をミーティングルームに連れ込むと、開口一番に彼女に責められた。

大人げないやり方だったが、悪いとは思わない。

話を変えて派遣の契約解除の件を持ち出せば、彼女は涙を流しながら言い訳した。

「自分のキャリアを考えて、もっと英語をバリバリ使うような仕事をしたいんです。残り一ヶ月もしっかり仕事はしますので……ご心配なく」

真優の向上心はわからなくもないが、今回は明らかに俺から逃げようとしている。
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