シンデレラは恋に臆病
これでよし。

うちの両親への挨拶が終わったら、真優の両親のところにも挨拶しに行こう。

常に先手でいかないと、いつ足元をすくわれるかわからない。

真優はモテる。

だが、彼女はそうとは知らず、他の男にもいつも笑顔で接している。

無自覚なのもここまでくると罪だ。

その罪作りな彼女は今、俺の家で風呂に入っている。

今日仕事が終わると池田屋で夕食を真優と一緒に食べて、彼女をうちに連れてきたのだ。

「彼女が帰る家もここであるべきだよね」

女の子の一人暮らしは危ないからとか何か理由をつけて引っ越しさせよう。

「何ニヤニヤ笑ってるんですか?」

風呂から上がった真優の声が背後でして、ニコッと笑って後ろを向く。
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