君へ

俺のどこか抜けている性格。

いつも一歩下がって背中を押してくれる優しいとこ。

笑うときの無邪気な目。

無神経なゲップも。

大きな手。

君が今まで俺に『好きだ』と言った全ては
何も変わっていないのに

君だけが遠くなった…


「なんか涼太、変わったね!大人っぽくなった!!」


変わったのは咲だよ?



だから俺は決めたんだ


もぉこの場所には来ないって。

咲が好きだから、
もぉこの場所には来ないよ


あの日君の背中を押したことに後悔はない。

だって君は今
こんなにも幸せそぉに笑っているから。


君に彼氏が出来たときから少しだけ気付いていたんだ。

いつかはこんな日が来るって。

でも君の隣が俺にとって1番大事な場所になってしまったから、
なかなか捨てることができなかった。


咲の恋を応援することが
俺にとって何より辛いことだって知ってるけど、
辛いこと乗り越えたら幸せが待ってるんだよな?
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